タグ : エッセイ
「国のかたち」問うとき
2012年11月21日 水曜随想
衆議院が解散された。「生活第一」と唱えたマニフェストを紙くずにして完全に「自民党返り」した民主党野田政権が、大震災と原発・消費税と社会保障・TPP・米軍基地・領土問題―内政・外交の中心課題で激しい国民の怒りに追い詰めら …
増税談合・再稼働許さず
2012年6月20日 水曜随想
この豪雨は民主党政権の野辺の送りの雨ではないか。野田総理は「国民生活を守る」「私の責任で決断する」と陶酔しているが、追い詰められているのは彼らの方である。 腎腰病のため1日おきに人工透析に通う方は「生きることを否定さ …
沖縄復帰40年の日に
2012年5月16日 水曜随想
沖縄復帰の年、私は小学3年生でした。 沖縄にちなむあまたの歌のなかで、鼓舞されてきた二つの曲があります。 一つは言うまでもなく、「固き土を破りて民族の怒りに燃ゆる島」に始まる「沖縄を返せ」。 米軍占領下、沖縄人民 …
安全を企業任せにするな
2012年3月7日 水曜随想
岡山県倉敷市の水島コンビナートJX日鉱日石エネルギー製油所の海底トンネル工事現場で2月7日に発生した「落盤か」とのニュース映像に血が凍った。すさまじい量と圧力の海水が坑道の資機材を破壊し押し流した。行方不明になった5人 …
なくせ原発 怒りの提訴
2012年2月14日 水曜随想
1月31日、1704人の委任状が詰まった重い段ボール箱を携えて「原発なくそう!九州玄海訴訟」第1陣が佐賀地裁に提訴しました。さらに3月12日の第二陣提訴にむけ、「真実を呼ぶ1万人原告」への結集を心から呼びかけたいと思いま …
有明海 秋ノリ大凶作
2011年12月21日 水曜随想
有明海のノリ養殖は10月、網を重ねて海に張り、網にぶら下げた牡蠣(かき)穀から胞子を移す「種付け」で本番を迎えます。そこから12月下旬までの「秋芽(あきめ)」、種付け後とり分けて冷凍保存しておいた網に張り替えてからの「冷 …
垣根こえ15000人躍動
2011年11月16日 水曜随想
「九州・沖縄・韓国に住む市民でつくるさよなら原発!福岡集会」会場に響いたアナウンス。「集会参加者は1万5000人を超えました!」に、「オー!」の歓声と力強い拍手でどよめきました。
力一つに“原発なくそう”
2011年9月22日 水曜随想
東京・明治公園の「9・19さようなら原発集会」に大きな勇気をもらいました。 当日午後からツイッターは、大群衆と大江健三郎さんたち、福島の訴えを伝える無数の写真と、「駅に着いたけどホームがあふれて改札口までたどり着けない …
絆と原点たどる特別の夏
2011年8月24日 水曜随想
6月から8月上旬にかけては、原発問題や諫早開門問題での現地調査や集会、交渉、また労働組合の全国大会などで多忙を極め、国会日程にしばられていない私も、ほとんど自宅に帰れませんでした。東日本大震災と原発危機の甚大な犠牲を受け …
電力会社のウソをただす
2011年7月20日 水曜随想
「原発の安全神話」に凝り固まって入に押しつけようとする電力会社の体質は、「軍事同盟絶対」の外務省や防衛省のそれと通ずるところがある。 玄海原発1号機で、原子炉が中性子によってもろくなっていることを示す脆性(ぜいせい)遷移 …
震災が問う民主主義の力
2011年5月25日 水曜随想
先日、日弁連が開いたシンポジウム「東日本大震災が問う法律家の使命」。被災地の若手弁護士の「我々弁護士が今やるべきは、被災者の役に立つ法と制度をつくること。そのために現場から生の声を届け続けることだ」との力を込めた発言に …
心ひとつに救援・復興を
2011年3月16日 水曜随想
巨大地震が起こった3月11日の午後2時46分。国会から戻る山手線が緊急停車し、1時間余、車内に閉じ込められました。 窓外の高層ビルは大きく揺れ、線路を歩いてたどりついた党本部にも被害。首都圏の交通は完全に停止して帰宅 …
「がっかり」どころではない
2011年2月23日 水曜随想
国民そっちのけで党内抗争のあげく、小沢系議員16人の会派離脱届など「管退陣必至」の声が飛び交った先週末、ある民主党中堅議員は「こんなレベルの低い政党だったのか。16人にも執行部にもがっかりだ」と語ったといいます。「がっ …
菅政権は裸の王様です
2011年1月12日 水曜随想
あけましておめでとうございます。厳寒の新春ですがお変わりありませんか。 山陰の大雪で甚大な被害に遭われている皆さんに心からお見舞いを申し上げます。なんとしても農漁業と生活の再建を。私も力を尽くします。 年初め、北九 …
有明再生にも背をむけるのか
2010年12月15日 水曜随想
再び「開門」の判決が言い渡され、法廷にみなぎった緊張は爆発する喜びに一変しました。12月6日、福岡高裁は諌早湾干拓潮受け堤防の段階的開門の合理性を認め、私たちが提案してきた有明海再生の道―「農漁共存」の道にこそ道理があ …