○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま説明された本日の本会議の議事に関し、同意人事のみを議題とし、政府四演説は本日の議題とせず延期すべきであるとの立場から、反対の意見を述べます。

その理由は、経済に関する演説を行う甘利明内閣府特命担当大臣が、重大な疑惑の渦中にあるからであります。

甘利大臣について報道された疑惑は、大臣と大臣の事務所が多額の金銭を受け取って口利きしたというものであり、これが事実なら、あっせん利得罪を始め大臣としての資格そのもの、また議員の資格そのものが問われる重大問題であり、安倍総理自身の任命責任に基づく真相究明の責任が重く問われているのであります。

ところが、昨日の決算委員会で、大臣は、その認識の下で調査するということかとの我が党の質問に答弁できませんでした。さらに、大臣自身が大臣室と地元事務所で二度にわたって五十万円、計百万円を受け取ったと報道されていることについて、報道の日付にその場所で当該人物と会っていることを認める一方、焦点の現金の授受があったことを否定しませんでした。

我が党を始め野党四党は、本日十一時に開かれる衆議院議院運営理事会までに説明責任を果たすよう申し入れましたが、何らも説明はありません。こうした下で甘利大臣の経済演説は聞くにあたわず、認められないことを強く申し上げ、意見といたします。