○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、平成二十八年度参議院予算案について、反対の立場から意見を表明いたします。

その理由の第一は、情報監視審査会運営経費が計上されていることです。

情報監視審査会は、強行された憲法の基本原理を根底から覆す特定秘密保護法の下で、戦後初めて国会に秘密会を常設し、政府の秘密保全体制に国会を組み込む、秘密国会法というべき国会法等改正の強行によるものです。国民の知る権利、国会の国政調査権や政府監視機能を侵害し、議会制民主主義を壊す同審査会の経費を認めるべきではありません。

第二は、議員関係経費についてです。

議会雑費、いわゆる委員長手当が計上されていますが、これは国会役員を特別扱いする特権的な制度であり、この廃止を従来から主張してまいりました。改めて、廃止に踏み切ることを主張いたします。

また、議員文書通信交通滞在費について、我が党は、滞在費の名目で現在の月額百万円に増額されたときから、在京議員に対する滞在費分の支給は国民から見て合理的説明が立たないと指摘し、その改善を求めてきましたが、全く改善されていません。改めて、見直しの議論を提起し、以上述べて、意見表明といたします。