日本共産党の仁比聡平参院議員、党福岡県委員会とJA福岡県中央会は11月24日、所得補償制度や後継者育成、日米自由貿易協定(FTA)など農政問題全般をめぐって懇談しました。懇談は、全国農業協同組合中央会が第25回大会で打ち出した「全ての政党に対して…農政運動を展開」(特別決議)する活動の一環。JA福岡中央会が共産党と懇談するのは「初めて」(花元克巳会長)です。

 JA福岡中央会と懇談=2009.11.24

 冒頭、花元会長は「共産党は、農業政策では違和感がない。歩調は合うと思っている」と述べました。懇談は予定された1時間を大幅に超過し、終始なごやかに進行しました。

 花元会長は、農業を「国家戦略」として位置づける考えを、繰り返し強調。ミニマム・アクセス米(MA米)について、「生産調整をこれだけやっているのに、輸入するのは納得がいかない」との農家の声を紹介し、「『義務だから入れる』という国はどこにもない。MA米は受け入れられないと堂々と言うべきだ」と提言しました。

 JA福岡中央会と懇談=2009.11.24

 仁比参院議員は「食と農はいま世界的な危機にある。党派を超えて現場の要求に応える政治が大事になっている」と述べました。

 懇談には、岡野隆党県委員長や篠田清参院福岡選挙区候補らが出席。JA側からは専務理事、農業対策部長らが同席しました。(しんぶん赤旗 政治総合 2009年11月25日)

 JA福岡中央会と懇談=2009.11.24