「弱者にやさしい」。取材の現場で、必ず聞かれる共産党への信頼です。でも、思わぬ人からこの言葉を聞くと胸に迫ります。福岡市在住の窪山寛さん(63)。B型肝炎九州訴訟の原告です。B型肝炎問題の取材を始めたのは、1年ほど前。窪山さんは肝臓がんを患い、「余命3年」の宣告を受けていました。

 窪山さんは開口一番、いかに自分が″反共″であるかを1時間にわたって語りました。元自民党員で、労働組合をめぐって共産党に恨みがある、などなど。同時に、国民としてまじめに暮らしてきた自分がいま、国から裏切られようとしている悔しさも。とはいっても″共産党と席を同じくせず″の思いが節々に感じられました。

 その窪山さんが6月26日、仁比そうへい候補の演説会(福岡市中央区)に応援弁士として登壇。「共産党に躍進してもらいたい」と声を張り上げたのです。窪山さんはこの1年、訴訟の早期解決を求めて繰り返し上京。政党や厚労省に要請を重ねてきました。そこでみたのは、常に被害に耳を傾け、寄り添い、ともに行動する共産党の姿。仁比さんをはじめ、共産党に全幅の信頼を置くようになったといいます。

 政治家は、血の通った、弱者にやさしい、差別のない政治をしてほしい。一丸となって(共産党を)応援します」。窪山さんの期待をのせた議席を、絶対に失うわけにいかない。

(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年6月28日)