島根県の離島、隠岐の島町の日本共産党おき支部は3月13日、「農林漁業は島の宝~第1次産業の多面的機能を見直そう」をテーマに、農業問題に詳しい小松泰信・岡山大学名誉教授を迎えて講演会を開きました。JA(農業協同組合)幹部や元校長ら約20人が参加、にひそうへい参院比例予定候補が駆け付けました。
支部は昨年の総選挙の悔しい結果に、「元気が出ることをやろう」と初めて講演会を企画。新聞全紙に4千枚のビラを折り込むなどして案内しました。村上三三郎(みさろう)前町議(88)があいさつし「島の現在と未来のために希望を示したい」と述べました。
隠岐諸島の全4町村を数日かけて訪ねた小松氏は、農林漁業に伴う水源涵養(かんよう)や土砂災害防止、良好な景観、国境監視など多くの機能を挙げ「これだけの役割を果たしている産業は宝そのものだ」と力説しました。また、党綱領に触れ、「僕はこれを読んで、ますます納得して入党した」と紹介。食料自給率の向上など農林水産政策の根本的な転換などが明記されているとし、「こんな政党は他にない」と述べました。
にひ氏は「第1次産業の多面的機能を無視して地域をつぶしていく政治を許さず、あきらめない」と語り、参院選で国会に戻る決意を表明しました。
参加したコメ農家の男性(40)は「米価が下がる一方、経費は上がる。1次産業を大事にしない今の政治では、頑張っても報われない」と指摘。「(心に)響く講演で勉強になった。来てよかった」と話していました。(しんぶん赤旗 2022年3月15日)