普天間

 「『国外、最低でも県外』とあれほど繰り返したあなたが、その公約さえ踏み破って県民に苦しみを押し付けることは断じて許されない」―。仁比そうへい参院議員・比例候補は3月23目の参院予算委員会で、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)をめぐる鳩山前首相の公約違反を徹底追及しました。

 幾度も沖縄を訪ねて伊波洋一市長や住民と懇談するなど、現場を歩いた仁比さん。「平和な沖縄を願う県民の怒りに火をつけたのはあなた方だ」と政府を一喝、「即時閉鎖・無条件撤去」を求めました。

 質問後、同基地近隣で育った沖縄出身の女性から「(民主党に投じた)私の一票はムダにされた。普天間基地のことで共産党には真(まこと)のことを言っていただいた」との声が寄せられました。

4・25沖縄県民大会

 9万人余が集まった県内移設に反対する4・25県民大会や、2万1千人が結集した昨年11月の反対集会などにも、「預かる議席が本土と沖縄の連帯の証しになるよう、たたかい続けたい」との一心で参加しています。

徳之島

 その普天間基地の「訓練移転先」として日米共同発表に盛り込まれた鹿児島県徳之島。4月18日、島民人口の6割、1万5千人が結集し聞かれた反対集会で、壇上に立った仁比さんは「島を守りたいという思いに政党の垣根はない。『基地移設を断念せよ』の声をあげよう」と呼びかけました。会場は太鼓や大きな歓声にわきました。

東村高江

 米軍ヘリパッド(離着陸帯)建設をめぐって3月13日に沖縄県北部の東村高江地区を調査した仁比さん。反対で座り込みを続ける住民らと夜通し語りあいました。

 同19日の国会質問では、小学生まで″通行妨害排除″の裁判にかけた国に思わず怒声。「提訴は平和約な監視や説得、抗議をしているだけの普通に暮らす住民をどうかつするものだ。すぐ訴えを取り下げよ」と迫りました。

 即日住民から感謝の声が届きました。〈涙が止まりませんでした。国会でこんなにも私たちの思いを語ってくださる方がいらした…〉

新田原・築城

 在日米軍再編で、米軍嘉手納基地から航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)、同築城基地(福岡県行橋市など)に米軍機の訓練が移転された問題でも2005年末、両基地周辺自治体の首長や住民らと懇談を重ねました。

 騒音がひどく、「基地のなかに住んでいるようだ」と口ぐちに訴える住民に、『これ以上の苦しみには耐えられないというみなさんの声は道理がある。全国で米軍移転の対象になっているところが反対で一体になれば、政府は身動きがとれなくなる」と激励しました。

 06年4月の参院決算委員会では、嘉手納基地を抱える嘉手納町議会の決議(06年1月)が求めているのは「F15戦闘機部隊の撤去」であり「移転」ではないと指摘。「沖縄県民は、耐え難い被害を『たらい回し』することを断じて望んでいない」と追及しました。

(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年6月11日)