建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み肺がんなどにかかった元建設労働者やその遺族ら62人が建材メーカーのA&Aなど十数社を相手取り損害賠償を求める裁判で6月30日、遺族原告4人への尋問が福岡地裁(上田洋幸裁判長)でありました。支援者ら139人が駆け付け、門前集会では、日本共産党の仁比聡平参院議員が訴えました。

 62歳で悪性中皮腫で亡くなった内装工の男性の長女(47)は、被告側の尋問に時おり声を詰まらせながら答えました。尋問後、「父が亡くなった時や療養中のことを思い出し、とてもつらかった。1陣原告が道筋をつくってきたように、企業に対して裁判をしなくても救済されるよう道筋をつくっていきたい」とのべました。またこの日が男性の誕生日で、「生きていれば75歳。職人気質で母に迷惑をかけてきた父ですが、仲良く過ごしてほしかった」と話しました。

 あいさつした仁比氏は、本人、遺族原告らの奮闘が「国の責任を認めさせ、最高裁判決の大きな勝利を勝ち取ってきた」と激励し、建材メーカーの責任を認めさせるために「ご一緒に頑張りましょう」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2023年7月1日)