自由法曹団九州ブロック(河野善一郎団長)は5月15日、仁比そうへい参院議員・比例候補を招いた「情勢学習会」を福岡市内で開きました。仁比氏は、国民要求に背を向ける民主党政権の混迷ぶりや打開に向けた展望について講演。弁護士ら約60人が耳を傾けました。

 仁比氏は講演のなかで、肝炎問題や水俣病問題など自らがかかわるさまざまな課題にふれて、政治を前に動かすのは論理だけではなく、「被害の持つ力」だとして、「被害を受け止める力を、日本の政治に打ち立てていく必要がある」と強調しました。
 そのうえで、「あらゆる被害の根底には政治の矛盾がある。その底をたどれば、対米従属、大企業の横暴がある」と強調。「国民こそ主人公の新しい日本をつくる羅針盤を持つ勢力が国会で大きくなる必要がある」と述べ、参院選必勝に死力を尽くす決意を表明しました。

 また学習会では、「普天間基地と安保条約」と題して、自由法曹団沖縄支部の仲山忠克弁護士が講演しました。(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年5月16日)