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 安倍自公政権発足後初の国政選挙となる参院山口補選(11日告示、28日投票)で、ふじい直子候補の勝利をめざし、日本共産党山口県委員会と同北南地区委員会は3月31日、山下芳生書記局長代行を迎え、同県宇部市で演説会を開きました。

 山下氏は、「補選の対決構図ははっきしている」と強調。法務大臣もつとめた民主党の前衆院議員が無所属で立候補。日本維新の会が候補者を擁立できなかったことにふれ、「政党はたくさんあるが、政党の看板を堂々と掲げられるのは日本共産党と自民党だけ。〝古い自民党型政治の枠内対日本共産党″というのが本当の対決の構図」と指摘しました。

 日本共産党は古い政治をどう変えようとしているかについて、デフレ不況からの脱却、TPP(環太平洋連携協定)、原発、米軍基地、憲法にわたって解明し、「対決とともに展望も示せる党」と語りました。上関原発建設や、米軍岩国基地を拠点とした本土でのオスプレイの低空飛行訓練を許さないためにも、ふじい候補の勝利をと訴えました。

 ふじい候補は、戦争に学徒動員された父親や不安定雇用の娘のことを語り、「私が国会でやりたいこと」として①憲法9条を守る②正社員が当たり前の社会に③上関原発をつくらせない④岩国基地を機能強化させない⑤TPP参加をさせない―の五つをあげました。

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 仁比そうへい参院比例候補は、マツダの派遣切りや上関原発建設を許さないと語り、ふじい候補の勝利に全力をつくし、自分自身も「なんとしても国会に戻る」と語りました。

 マツダ派遣切り裁判の佐藤次徳原告団事務局長、上関原発建設計画に反対する2市4町議会議員連盟の渕上正博会長があいさつしました。

 宇部市から参加したとび職の男性(26)は「共産党の『労働者の給与をあげよ』という意見を政府がとり入れ、賃上げが現実となっていることに驚いた」と語っていました。(しんぶん赤旗 2013年4月1日)