日本共産党の仁比そうへい参院議員、山口はるき参院鹿児島選挙区候補らは6月14日、家畜伝染病・口蹄(こうてい)疫の感染問題で、宮崎県に隣接する全国屈指の畜産のまち・鹿児島県曽於(そお)市を訪ね、池田孝市長、畜産農家から地元の要望を聞きました。

 池田市長は、市職員・JAなどが24時間の厳戒態勢で自主防疫にあたり、厳しい財政の中で農家への見舞金、消毒ポイントの人件費など対策費3千万円を出費していることを挙げ、「国が畜産農家や関連産業の損失の全額補てんと、市の対策費に対し裁量権を与えた財政支援をぜひ実現してほしい」と訴えました。

 仁比氏らは「日本の畜産を守り再建するために財政的な支援を含むあらゆる手立てが必要と国に強く要望したい」と語り、市長らを激励しました。

 仁比議員らが訪ねた黒毛和牛50頭を飼育する生産農家(50代女性)は、「4月から3力月間の競り中止で11頭分の子牛代(一頭30万~40万円)の収入が途切れ生活が大変。生産専門なので肥育技術がない。指導をお願いしたい」と語りました。

 牛30頭の生産農家(60代男性)も「収入が1円もない。機械代が払えない。生活資金もない。無担保・無利息の融資があれば助かる」と訴えました。

 調査には、まつざき真琴県議、徳峰一成、五位塚剛両曽於市議、柴立俊明大隅地区委員長が参加しました。

(しんぶん赤旗 2010年6月16日)