民主党が参議院憲法審査会規程を今週中にも議決しようという構えを示しているもとで5月10日午後、「参議院憲法審査会規程策定強行反対五・一〇緊急院内集会」が開かれ、約100人が参加しました。主催は、憲法会議や許すな!憲法改悪市民連絡会などで構成する「2011年5・3憲法集会実行委員会」。
日本共産党、社民党の衆参両院議員もかけつけ、あいさつしました。日本共産党の井上哲士参院国対委員長は「先の5・3憲法集会では、大震災をうけて、憲法を生かすことがいかに大切か、改めて憲法の意義を確認した。民主党は5月2日、規程案を国会に正式に提出した。09年に衆院で規程をつくった時には反対しながら、参院では自公と妥協するために規程をつくる構えを見せている。国民のたたかいによって阻止しよう」と訴えました。仁比聡平前参院議員も発言し「憲法に関する問題を自民党などとの法案審議がすすむよう取引材料に使うのは不見識。規程をつくらせない、憲法審査会を動かさないために共にがんばろう」と発言しました。社民党の福島瑞穂党首は「国会が『憲法改正ごっこ』をやっている場合ではない」とのべました。
このほか参加した国会議員は、日本共産党から宮本岳志(衆)、田村智子(参)、社民党から服部良一(衆)、吉田忠智(参)、山内徳信(参)の各氏。
規程制定に反対婦人民主クラブ要請
婦人民主クラブは9日、民主党が参議院に提出した憲法審査会規程案に反対し、制定にくみしないよう求める要請書を参議院議院運営委員会の各委員に送りました。
要請書は、世論調査で憲法改正反対が59%あり、国民の多くは憲法改正を望んでいないと指摘しています。「憲法を変えなければ復興ができない」などの乱暴な主張があることにふれ、東日本大震災と福島原発事故の被災者の苦しみを逆手にとって憲法を改悪するなどもってのほかと批判。いま大事なことは、国難というべき事態にたいし、憲法の原則にのっとって復興救援すべきであり、「憲法13条、25条の理念を生かしてこそ国民は守られる」と強調しています。(しんぶん赤旗 2011年5月12日)