日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員と、にひそうへい参院比例予定候補は4月23日、すべての水俣病被害者の救済を求めてたたかう「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟」の原告と熊本市で面談し、被害の実態や政治の力で早期の全面解決を求める要請を受けました。
第2次訴訟は2013年の提訴から9年。原告の最高齢は100歳を超し平均年齢は73歳で、救済を受けることなく175人が亡くなりました。裁判は23年の夏に結審し冬には判決の予定です。
森正直原告団長が、党国会議員団の水俣病の質問に元気づけられていると謝辞。本田征雄副団長は、生きているうちに早期救済をと求めました。熊本県天草市の男性(72)は、「熊本県には救済対象地域外だとして、公的検診を受けることなく切り捨てられた」と訴えました。
山下氏は、公害の原点・水俣病の解決がなければ健康被害は繰り返されると強調。「被害の実態に後ろ向きで責任を負わない国、企業をただす政治をつくり、国の姿勢を改めるために一緒にたたかいたい」と応じました。
にひ氏は、「すべての被害者救済に必ず国会に戻って全力で頑張りたい」と決意を述べました。(しんぶん赤旗 2022年4月26日)
- 投稿タグ
- くらし・地域経済, 九州・沖縄・中国・四国, 公害・環境・脱原発