日本共産党の仁比聡平、武田良介両参院議員、田村貴昭衆院議員は10月29日、水俣病の犠牲者を追悼する「慰霊式」に参列するため熊本県水俣市を訪れ、未認定患者団体「水俣病不知火(しらぬい)患者会」(大石利生会長)の人たちと懇談しました。
冒頭、国会議員団があいさつし「水俣病でも本気の野党共闘をつくり、被害者の完全救済をすすめたい」(仁比氏)、「救済に手を挙げられない潜在被害者がまだ何万人といる。私たち国会議員も先頭に立つ」(田村氏)、「国が、生まれた年や地域で被害者を線引きするやり方は到底認められない。全域的な健康調査の実施をはじめとして頑張りたい」(武田氏)とのべました。
患者会からは、国が指定する救済の対象地域から外された天草市をはじめ不知火海沿岸の全域から約50人が参加。山間に位置する鹿児島県伊佐市の男性(77)は「廃線になった鉄道に乗って水俣から訪れていた行商人から、汚染した海の魚を買って食べました。伊佐市にも多くの被害者がいることを知ってほしい」と訴えました。
被害者の掘り起こし検診に取り組む高岡滋医師は、医師団で10年以上にわたって実施した1万人の検診記録を集計した結果、地域の線引きに関係なく被害が広がっていることが改めて明らかになったと説明しました。(しんぶん赤旗 2016年10月30日)
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