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「戦争法廃案!」「アベ政治を許さない!」―世代を超えて重なり合う国会包囲、各地で幅広い共同が追求され続けた集会やデモ、町や村で数人でも続けられた署名やスタンディング。皆さんのご奮闘に心からの敬意を表します。日本中から噴き上がる「新しい民主主義の力」に、安倍政権は最後の最後まで追い詰められていました。

中谷大臣の答弁はボロポロ。機雷掃海や米艦防護の総理説明は崩れ去り、改定ガイドラインと日米軍事一体化・統合幕僚監部の危険な正体の解明こそ迫られていました。それを暴力と言論封殺で打ち切ったのが恥ずべき強行採決です。何が何でも「夏までに成立」という対米誓約のもと、不都合を隠し、追及を逃れ、国会を壊して進む安倍政権の罪はあまりにも重い。

安倍政治が奪おうとしているのは国民的議諭そのものです。異論を敵視し封殺せんとする「戦争する国」への暴走にはらわたが煮えくりかえります。絶対に許さない。絶対に止める。改めて決意を固め合おうではありませんか。

久しぶりに戻った自宅前でタクシー待ちのわずか5分間に、向かいのご主人から「見とるぞ。あんたのとこが頑張らんなつまらんやないか」、犬の散歩中の奥さんからは「テレビ見とったよ。あんた弁が立つねえ」と立て続けに励まされました。そして運転手さんは「私は難しいことは分からんけど、孫の顔を見るたびに戦争だけは絶対にいかんと思うとですよ」ととつとつと話すのです。

安倍政権は踏み越えてはならない大切なものを踏みにじったのです。見え透いたごまかしでどう国民の目をそらそうとしても、子どもや孫の顔を見るたびに、安倍政治への怒り、戦争法廃止の声は太く深く広がり続けるでしょう。

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お一人お一人の思いをしっかり結んで、立憲主義と民主主義を取り戻しましょう。力を合わせて安倍政権を倒し、戦争法廃止・閣議決定撤回の国民連合政権をつくろうではありませんか。(しんぶん赤旗 2015年10月21日)