6月から8月上旬にかけては、原発問題や諫早開門問題での現地調査や集会、交渉、また労働組合の全国大会などで多忙を極め、国会日程にしばられていない私も、ほとんど自宅に帰れませんでした。東日本大震災と原発危機の甚大な犠牲を受けての夏を、家族と離れたまま迎えるのはつらいなーと思い、中1になった息子を長崎の原水爆禁止世界大会に誘ってみたのです。
どうやら地元の花火大会とてんびんにかけて迷っていた息子も、「寂しがる父親に付き添ってやる」というポジションに得心し、うまいちゃんぽんと皿うどんにつられて同行。とりわけ原爆資料館と、平和記念式典での被爆者の訴え、「千羽鶴」の合唱に何かを感じてくれたようです。次々声をかけていただいた西日本各地から参加のみなさん、ありがとうございました。
長崎から帰った翌10日は、高2の娘が「大学を見に行く」というので、京都まで同行。大学構内の自治会BOX、10年暮らした下宿も健在で、お世話になった学生食堂や銭湯、黒谷寺から吉田山、哲学の道など、私にとってもタイムスリップしたように原点をたどるいい機会になりました。
お盆には、元気に99歳を迎えた祖母の白寿の祝い。私を先頭に10人の孫と、13人のひ孫が心を込めた絵本が完成し、祖母からつながる大切な命を、親族一同、涙ながらに語り合いました。
みなさんはどんな夏を過ごされましたか?
政権と国会のあきれ果てた姿、ふりまかれてきた自己責任論の無力さ。その一方で多くのみなさんが、絆と社会的連帯の力強さを改めて深く感じておられます。そうした思いにふさわしい政治をつくる力を結集する。時代の期待に応える強い共産党に飛躍する。気持ちを固め、大きく足を踏み出して、秋を迎えたいと思うのです。(しんぶん赤旗 2011年8月24日)