会場には100を超すテントが並び、全県から4500人が参加。安保闘争、三池闘争50年のたたかいを記念した記録展などが催され、たたかいの伝統を引き継ぎ、「勝利の大波を福岡から」の決意にあふれました。
記念講演で市田氏は日本が抱える外交・内政問題と共産党の立場について解明しました。
尖閣諸島問題で市田氏は、自民党議員からも「志位委員長のほうが明確な発言をしている」という声が出ていることを紹介しながら、「日本の領有は歴史的にも国際法上も明確な根拠があり、国際社会にも明らかにする積極的な活動をする必要がある」と党の見解を明らかにしました。
米軍普天間基地問題では、「無条件撤去を求めて米側と本腰をすえた交渉が、解決の唯一の道だ」と強調。11月の沖縄県知事選でイハ洋一宜野湾市長の当選こそ「問題解決に重要な意義を持つ」として、九州・福岡の支援と連帯を訴えました。
暮らしの問題に話を進めた市田氏は、労働者派遣法の抜本改正など、党の「くらし最優先の経済成長戦略」を紹介しながら、民主党の法人税減税を目玉にする「大企業応援策中心」の経済政策を批判。「日本経済を〝外需頼み″から家計・内需主導に改革する」展望を語りました。
「共産党が外交でも内政でも、ブレることなく常に頑張れるのは、なぜか」。こう問いかけた市田氏は、「党綱領で米国と財界のいうことが絶対という日本政治の異常の打破を明確にしているからだ」と力説。「老いも若きも壮年も、こぞって日本共産党に入党して、ともに手を取りあい、いっせい地方選挙に勝利し、この福岡から新しい時代を切り開きましょう」と呼びかけると、大きな拍手がわきました。
中央舞台では、赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平前参院議員、ありま精一福岡市長候補があいさつ。いっせい地方選、中間選挙の候補者が勢ぞろいし、真島省三県議が代表して決意を述べました。(しんぶん赤旗 2010年10月4日)