日本で暮らす外国人の人権を無視し、命を危険にさらす入管法改悪案の廃案を求める集会が12日、国会正門前で行われました。プラカードを手に集まった約4千人の市民と一緒に、参議院に対案を提出した野党の国会議員も参加し、「市民と野党が力を合わせて、必ず廃案に追い込もう」とアピールしました。
仁比氏があいさつ 小池書記局長参加
 「誰も殺すな」「勝手に決めるな」などが書かれたプラカードが並ぶ国会前には続々と参加者が集まりました。

 埼玉県入間市の女性(60)もそのひとりです。「京都にいる友人から、『私の分も、国会前に行ってほしい』と連絡があり来ました。反対する市民の声を無視して、強引に採決することは許されません」

 集会は、反貧困ネットワークや「#FREE USHIKU」など幅広い団体・グループの主催です。

 ステージでは、さまざまな立場の人がスピーチ。「クルド人難民Mさんを支援する会」事務局の周香織さんは、改悪案は難民申請に上限を設けるなど、在留資格のない外国人を追い出そうとしていると訴え。「民主主義国家としてやってはいけないことです。みんなで改悪を止めて、真の改正を実現したい」

 日本共産党、立憲民主党、社民党の国会議員が参加。共産党からは小池晃書記局長、本村伸子衆院議員、吉良よし子、山添拓、仁比聡平の各参院議員が駆け付けました。

 あいさつで仁比氏は、「たたかいはこれからです。みなさんと共に、全力で頑張ります」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2023年5月13日)