日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、仁比聡平前参院議員らによる豪雨被害の現地視察団が7月27日、北九州市小倉北・南両区内で現地視察しました。同市内を流れる紫川がはんらんし、床下・床上浸水の被害などを受けた住民や、“北九州市の台所”と親しまれている旦過市場を訪れ、被害関係者から被害状況や要望を聞きました。

 調査団一行は同市南区で、床上まで冠水した紫川の支流、東谷川べりが冠水して床上被害を受けた住民らから実情を聞きました。三井勇策・加用町内会会長は「5年に1度被害が起きるとの感覚だったが、2年続けて被害を受けた。過去最高の水位を超える護岸が昨年に実現していれば被害を受けることはなかった」と語りました。

 紫川下流沿いの小倉北区木町2丁目では、床下の浸水被害を受けた男性(76)=自営業=は「自宅前の紫川護岸の一部を県が高くしてくれたが、未工事部分もあり、その場所から川の水が住宅地一帯に流れ込んだ。急いで護岸工事を行ってほしい」と話しました。

 旦過市場を訪れた一行は、同市場商店街の田中誠一副会長の案内で市場内を視察。神獄(かんたけ)川が市場内に流れ込んだ被害当時の状況について説明を受けたのち、田中副会長は「水害では共産党がいち早く駆けつけてくれるなど、うれしく思います」などと語りました。調査には、八記博春、藤沢加代両市議、高瀬菜穂子前県議も同行しました。(しんぶん赤旗 2010年7月28日)