「お年寄りが豆腐の値段をみて、買うかどうかを迷うときに、消費税10%なんて不届き千万よ」。6月27日、仁比そうへい参院議員・比例候補の街頭演説に足をとめた女性(60)は、こう怒りました。「民主党に裏切られた」と話し、今度の投票先を共産党にするか思案中でした。
仁比さんはこの日、福岡市内12力所で街頭演説をし、「税金は払う力のあるところから、きちんともらって、暮らしが大変な国民のために使うものです」と訴えました。
市内最大の繁華街・天神。宝くじ売り場の女性は、各党の演説を頻繁に聞きます。「共産党が大好き」と笑顔を見せます。「そのうち後期高齢者で(保険料を)天引きされる。医療費も上がって大変」と心配が尽きません。そして「共産党はこんなに国民のためになっているのに、なんで上がりきらん(=当選できない)のかね、と話しているんです」。
同じく天神で、仁比さんの訴えに足をとめた女性(24)=無職=はこの4年間、「親や先輩に言われて、公明党に入れてきくました」。今度は自分の頭で考えて投票先を選びたい、といいます。
決め手は、消費税を上げず、医療制度を充実させる政党かどうか。病気がちでなかなか働けず、今後の生活に不安が募ります。
「これ以上、消費税が上がったら生活できない。病気がちの人でも、暮らしやすくしてほしい」と願っていました。
(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年6月28日)