記録的大雨の被害にあった住民の要求を知ろうと、日本共産党の仁比聡平前参院議員は8月11日、福岡県大牟田市で調査しました。

 仁比氏は、無料電話相談をしている「2020年7月豪雨災害救援共同センター」を訪問。相談員は、大雨でベランダが壊れ雨漏りがする、私道が陥没し周辺に被害が出ているとの相談が寄せられていると説明。崎山恵子党市議も住宅基礎の崩壊や耕作放棄地からの出水に市が対応しきれていないと訴えました。

 仁比氏は「災害発生から1カ月、思った以上に行政が動いておらず、住民から怒りが起こっている。電話相談などの取り組みが要求を前進させるため大きな役割を果たしていく」と激励しました。

 ポンプ場が停止し住宅1000軒が床上浸水した三川地区では被災住民を訪問。自宅が床上1・6メートル浸水し土壁が落ちるなどの被害にあった男性(69)は「内閣府の基準では大規模半壊になるはずだが、うちは半壊の判定だった」と打ち明けました。

 周辺地域では大規模半壊は出していない、と市職員から聞いたとの証言もあり、調査が外観目視のみなのではとの話に。男性は「半壊では納得いかない。地域をあげて声を出していかないと」と語りました。(しんぶん赤旗 2020年8月12日)