「いのち輝く有明海をめざす講演会」が1月26日、熊本県荒尾市で開かれました。県内外から約250人が参加しました。全国の支援者らでつくる「よみがえれ!有明訴訟を支援する会」の主催。
「有明海を守ろう勝手連」の松山千穂さんが主催者あいさつ。熊本県立大学の堤裕昭副学長(教授)、熊本保健科学大学の高橋徹教授、有明訴訟弁護団の堀良一事務局長・弁護士が講演し、諫早湾における潮受け堤防が引き起こした有明海の異変▽諫早湾調整池が原因と考えられる農業被害▽有明訴訟の到達点と展望ーなどを紹介しました。
熊本県玉名市の男性(77)=元九州農政局職員=は「干拓事業前の調査ではここまでの自然破壊は予測できなかった。講演の内容からも開門調査はただちに行うべきだ」と話しました。
日本共産党の仁比聡平前参院議員、山本伸裕熊本県議、高瀬菜穂子福岡県議らが参加。仁比氏は、開門調査を願う漁業者、営農者に背を向ける安倍政治を批判し「『開門しない』とした福岡高裁判決を破棄した最高裁判決は一筋の希望。差し戻し審(2月21日に第1回口頭弁論)で開門への道をきり開くためにも力を合わせたい」と述べました。(しんぶん赤旗 2020年1月28日)