重症障害児(者)医療など、国立病院機構が担う「不採算医療」や「政策医療」をめぐって、日本共産党の仁比そうへい参院議員・比例候補は2月22日、国立病院の福岡病院(福岡市南区)、九州がんセンター(同)を訪ね、院長ら病院幹部と懇談しました。
福岡病院は重症障害児医療やアレルギー、九州がんセンターは抗がん剤や臨床研究などで先端の医療を担っています。仁比氏は医師、看護師不足の現状など国立病院をめぐる諸課題を聞きとり、院長らの案内のもとで、実際の病棟や医療労働の現場を視察しました。
福岡病院の岩永知秋院長は懇談のなかで、「医療・看護は人がいてはじめてできるもの。人が人を診るわけで、(人員の)余裕がなけれ
ぱならない」と述べ、チーム医療の重要性などに言及しました。
九州がんセンターでは、岡村健院長と診療報酬のあり方などをめぐって懇談。仁比氏は「医療も看護も現場の専門性が評価されてしかるべきだ」と述べ、医療や診療報酬の充実に向けた「政治の責任」を強調じました。
仁比氏はこのほか、両病院の全医労支部と懇談。組合員から「看護師の増員」など、切実な要望が出ました。(しんぶん赤旗2010年2月23日)