レッド・パージ反対全国連絡センターは5月28日、被害者の人権回復と人間の尊厳を守る政治をめざす集会を参議院議員会館で開き、日本共産党の田村智子副委員長・参院議員らに被害者救済と国家賠償を求める1万8499人分の署名を渡しました。
レッド・パージは、思想・信条の自由を保障した日本国憲法制定後に、GHQ(連合国軍総司令部)の示唆のもと吉田茂内閣の閣議決定(1950年)によって、推定4万人の労働者が「共産主義者」「同調者」として職場を追放された戦後最大の思想差別・人権侵害事件です。
人間の尊厳をないがしろにする安倍政権に対する怒りとともに、レッド・パージへの関心が若い世代にも広がっています。センター代表の大橋豊さんは、「過去の問題ではありません。憲法にもとづいて基本的人権の回復を求める私たちのたたかいは、市民と野党の共闘とともにある」と語りました。
北海道、埼玉、神奈川、大阪の代表が運動の広がりを報告し、事務局長の鈴木章治さんが、記録映画の出演や協力を訴えました。
日本共産党の清水ただし、畑野君枝、藤野保史の各衆院議員、山添拓、仁比そうへいの両参院議員が連帯あいさつしました。
集会の前には、議員要請を行い、署名の紹介議員がこれまでより増えました。(しんぶん赤旗 2019年5月29日)