アダルトビデオへの出演強要問題をめぐり、日本共産党の仁比聡平議員は5月28日の参院決算委員会で、「同意していない性的行為の撮影を強いられる、深刻な実態が明らかになっている」として、撮影された映像をインターネット上から削除する対策を求めました。
内閣府の調査では、アイドル・モデルなどの勧誘を受けた女性の約9人に1人が、「聞いていない性的な行為の撮影を求められた」と回答。うち約2人に1人が撮影に応じており、“断ったのにしつこく要求された”“画像をばらまくと言われた”ため断れなかったなど、強要の実態が浮き彫りになっています。
野田聖子男女共同参画相は「契約に基づいたものであっても、意思に反して撮影されたものであれば重大な人権侵害」「根絶に向けて政府として取り組んでいく」と答弁しました。
仁比氏は「インターネット上の動画などの削除は被害者の切迫した要求。違法なものを明確にし、削除のガイドラインに明記すべきだ」と指摘。
警察庁の担当者は「被害者の相談を受け、犯罪に当たると認められる場合はプロバイダーやサイト管理者に削除要請する」と回答。野田氏は「画像削除について、関係府省の連絡会議の議長として、必要な施策を着実に講じられるよう取り組んでいきたい」と約束しました。(しんぶん赤旗 2018年5月29日)