○仁比聡平君 日本共産党を代表して、この動議に断固反対の意見を申し上げます。

 本法案は、消費税増税と一体に、社会保障の充実どころか、国の社会保障への責務を自助、自立に変え、医療、介護、年金、福祉の改悪メニューと実施のスケジュールを明文化するもので、憲法二十五条を実質侵害するものとして、我が党は断固として反対であります。

 しかし、法案に対する立場が違っても、衆議院本会議でもそのように扱われたとおり、本会議で登壇して扱うべき重い法案であることは疑いの余地はないのではないでしょうか。

 ところが、与党は、野党が本会議質疑を求めて粘り強く合意形成を図ってきたにもかかわらず、それを与党が拒み、本会議における趣旨説明、質疑をやらないとしようとしているわけです。しかも、そのまともな理由も示されておりません。

 この法案について、衆議院の委員会では強行採決が行われました。その上、参議院本会議での審議まで、皆さんは強行議決によって封じようとするのですか。熟議、再考の府参議院の在り方を自ら損なうもの、厳重に抗議を申し上げなければならないと思うんです。

 与党にとって、この法案は登壇に値しないと、そんなに軽いものなのでしょうか。

ならば、法案そのものを撤回されたらいかがですか。それとも、本会議において全議員と国民に堂々と趣旨を説明し質疑を受けること自体を避けたいとでも言うのでしょうか。そうでないのなら、ここに至った経緯を猛省するとともに、この提案された動議をこの委員会として否決をして、引き続き審議日程を協議を行うべきであります。

 以上申し述べて、反対討論といたします。

 

○委員長(岩城光英君) 他に御発言ございませんか。──なければ、長谷川君提出の動議について、これより採決を行います。……(議場騒然、聴取不能)

   〔賛成者挙手〕

 ○委員長(岩城光英君) 多数と認めます。よって、長谷川君提出の動議は可決されました。

 本日はこれにて散会いたします。

   午後一時十三分散会