日本共産党国会議員団「JRローカル線等鉄道網の存続・再生により、持続可能な地域社会をめざす対策チーム」(地域鉄道再生チーム)の仁比聡平事務局長・参院議員は10月14日、広島市と広島県北などを結ぶJR芸備線沿線の庄原市内を訪れ、存続を願う各界の関係者と懇談しました。

 大平喜信元衆院議員、田村智子参院議員秘書の栫(かこい)浩一氏、谷口隆明、藤木百合子の両市議らが同行しました。

 仁比氏らは午前7時すぎ、備後庄原駅で乗り降りする高校生約50人を見送り。駅舎は2年前、市の負担で改修され、市の委託で駅員も置かれています。

 懇談した市生活福祉部の岡本貢部長は芸備線の利用を促す数々の取り組みを紹介し、「高校生、高齢者などの移動を確保するための社会福祉政策です」と強調。JR西日本に対し、通勤にも利用しやすいダイヤ改善や9月末で打ち切られたお得な回数券の継続を求めていると述べました。

 県内の沿線4市の議員有志85人で8月に発足した議員連絡協議会会長の徳永泰臣市議(きずな庄原)は党の地域鉄道再生チームについて「理念と目的はだいたい一致できる」と賛同。地域の高校の存続とJRの存続は一体だとし、高校とも懇談し、生徒全員からアンケートを集めてもらっていると語りました。

 庄原観光推進機構の坂田忠則専務理事、県地域政策局の担当者とも懇談しました。

 仁比氏は「地域に広がるみなさんの思い、豊かな宝を大切にし、持続可能な地域をつくっていく公の責任が問われています。党派を超えて力をあわせ、国会で取り上げていきたい」と話しました。(しんぶん赤旗 2022年10月15日)