諌早干拓

 仁比そうへい参院議員・比例候補が提訴からかかわってきたのが諌早干拓・よみがえれ有明海の運動です。政府に「海のことは漁民にきけ」「(排水門を)開門してこそ農業と漁業を両立させることができる」と迫るなど、漁民・市民の声を国会で代弁しています。

 訴訟を続ける小長井漁業協同組合理事の松永秀則さんは、仁比さんの紹介リーフレットに登場。「運動でくじけそうになるとき、励ましてたたかってくれるのが仁比さん」と熱い信頼を寄せています。

球磨川再生

 熊本県の球磨川水系・川辺川のダム建設問題で、幾度も現地を訪ねて調査、「ダムによらない治水」「身の丈にあった利水」などを求める流域住民の声に寄り添ってきました。

 国会ではゼネコン丸抱え財団にダム調査費が15健円も流れていた事実を暴露(2005年10月)。またダム建設を理由に整備が遅れていた人吉地区の河床掘削を実施させました。

 球磨川・八代海の環境汚染の元凶となっていた荒瀬ダムの問題でも、住民との連帯が県が態度を「撤去」に転換させました。川辺川ダムの水没予定地・五木村の復興再生でも5月末、村議会議長と懇談し、新法制定などに力を尽くす決意を表明しています。

長崎新幹線

 九州新幹線長崎ルート(佐賀県、長崎県)の建設着工問題で仁比さんは05年3月、参院国土交通委員会で「地元自治体に無理やり同意を迫ったり、見切り発車することは許されない」と迫り、北側一雄国土交通相(当時)から沿線自治体の一つでも反対していれば事業認可できず、「着工しない」との答弁を引き出しました。

 「在来並行線の経営分離反対」を掲げていた佐賀県鹿島市では、この質問を市長はじめ問係職員ら30人が聴き、「これから頑張っていく力になった。仁比議員によろしくお伝えください」(市長)とのお礼が寄せられました。

泡瀬干潟

有明泡瀬集会で発言する仁比そうへい

 沖縄市の泡瀬干潟の埋め立て問題では09年2月、超党派の国会議員で構成する『公共事業チェックの会』の一員として現地調査。「一期工事区域内のサンゴは瀕死(ひんし)の状態。貴重なサンゴを埋め殺しにすることは許されない」(記者会見)と語りました。

 東京都内で開かれた泡瀬干潟のシンポジウムなどにも参加。超党派の政府交渉で中心となって追及してきました。

 09年10月、福岡高裁那覇支部は「経済的合加性を欠く」として、公金支出を違法とする判決を出しています。
   
 このほか、鹿児島県の離島・奄美大島で予定されているおがみ山バイパス計画、大分県佐伯市の大入島埋め立て問題など、ムダ事業をただすため数多くの現場を調査し、住民との懇談・対話を重ねています。

(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年6月17日)