日本共産党の仁比そうへい参院議員は8月25日、西日本豪雨で被災した広島県福山市内の運送業者など中小企業を訪ね、要望などを聞きました。福山民主商工会の橘高まこと事務局次長の案内で、村井明美、高木武志、河村ひろ子各市議が同行しました。
運送業者では、芦田川の氾濫で、敷地内に止めていたトラック7台、ワゴン1台、従業員の車が水没し、昨年秋に内装を新しくした事務所は床上浸水しました。約2週間、仕事を止め、従業員総出で片づけたという社長は「総被害額は1500万円を超えます」と話し、支援を求めました。
製作所ではモーターなどの機械や資材などが水に漬かりました。社長は「湿気だけでもまずいのに、一度水に漬かった材料は使えません」と述べ、被害総額はまだわからないと言います。被災後、注文に応えられず、お客さんとのつながりが切れてしまうのではないかと不安を訴えました。
仁比氏らは、被災した中小企業などがグループをつくり、作成した復興事業計画が県の認定を受ければ、国が費用の最大4分の3を補助するグループ補助金や、持続化補助金の仕組みを説明。民商などが申請を支援していることを紹介しました。
仁比氏は「希望するすべての被災事業者にグループ補助金や持続化補助金の直接支援を届けるとともに、復旧を通じて地域の宝である中小企業の値打ちをしっかり受け止める行政に転換したい」と話しました。(しんぶん赤旗 2018年8月26日)