米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への米空母艦載機移転が大きな争点になっています。厚木基地(神奈川県)の空母艦載機59機、普天間基地の空中給油機が移転する米軍再編で、極東最大級の航空基地になります。
民主 見直しを撤回
民主党は、昨年の総選挙で米軍再編について「見直しの方向で臨む」と公約しました。
ところが、今年2月に岩国市を訪れた北沢俊美防衛相が「前政権が決めたこと。ご理解いただきたい」と発言。「再編見直し」を掲げて山口2区(同市など)で当選した民主党の衆院議員も”米軍再編見直しは取り消す″に転換してしまいました。参院選でも同党の選挙区候補は、この問題については□をつぐんでいます。
半世紀以上「アメとムチ」で基地被害と基地の拡張・強化を押し付け続けてきた自民党やその選挙区候補(現職・元防衛政務官)は、基地問題に触れず、押し付けへの反省もありません。
仁比候補 きっぱり反対
日本共産党は、基地の拡張・強化に反対する市民と連帯し、党支部、市議団、県議などが、基地の拡張・強化に一貫して反対してきました。
仁比そうへい比例候補は「地元で言うことと、国会でやっていることが違う政党や議員に岩国の未来はまかせられない。日本共産党を伸ばして、米軍再編をきっぱりやめさせよう」と訴えています。
「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」事務局長の桑原清さんは「民主党のやり方に市民はカンカンに怒っています。市民の立場で正々堂々とものを言う仁比さんにぜひ頑張ってもらいたい」と期待を寄せています。
(2010年7月3日 しんぶん赤旗 西日本のページ)