()
仁比そうへい議員は3月25日、参院法務委員会で、先進国のなかでも圧倒的に少ない裁判官の抜本的な増員と、地方裁判所支部の充実・強化を求めました。(会議速記禄→)
仁比氏は、裁判官1人当たりの人口がドイツ4000人、イギリス1万4000人に比べ、日本は4万6000人となっている日弁連調査を示し、「裁判所はやせ我慢しないで、国民の裁判を受ける権利に応える抜本的な増員をする必要がある」「法務省と最高裁は国民の要求に応え増員計画をたてるべきだ」とただしました。
千葉景子法相は、「国民の意見と最高裁の方向性を受け、前に進める役割を果たしたい」と答弁。戸倉三郎・最高裁総務局長は、「事件を適正に迅速に処理するため必要な人員を確保したい」と答えました。
仁比氏はまた、これまで地裁本庁でしか行われてこなかった労働審判を来月から小倉(福岡県)、立川(東京都)の2支部に拡大することについて質問。
仁比氏は、「派遣切り」にあった労働者ら、労働審判の申し立てをしたくてもできない人は全国に多数いると指摘し、「なぜ2支部だけの拡大で済ませるのか」と述べ、より多くの地裁支部で労働審判を扱えるよう求めました。
戸倉局長は、「支部の実情・事情をみてニーズに十分応える体制を考える」と答えました。(しんぶん赤旗 2010年3月26日)