米海軍は、1月31日と2月1日の両日、事前通告さえせず、横瀬駐機場(長崎県西海市)に配備しているエアクッション型揚陸艇(LCAC)の夜間航行を強行しました。日本共産党の仁比聡平参院議員は2月2日、防衛省に対し、米側に強く抗議し、航行をやめさせるよう求めました。

 LCACの夜間航行は昨年11、12月に続き3回目ですが、事前通告なしは初めて。仁比氏は、地元市町や漁業者の目撃情報、市が駐機場近くの西海町寄船地区に設置する騒音測定器によれば、LCACが両日に夜間航行をしたのは明白だとして認識をただしました。

 防衛省の担当者は「今回は米国から通告がなかった」と述べながら「事実関係を米側に確認中。米側が認めないと(訓練を実施したと)認められない」などと話しました。

 仁比氏は、九州防衛局と西海市の協定に明記されている「夜間、早朝に航行しないよう米軍と調整する」との約束を守るのは「政府の義務だ。米側の無通告訓練を容認すれば『調整』すらできない」と指摘しました。

 仁比氏は「米側に事前情報を求める」と繰り返す担当者に対し「夜間航行が常態化すれば、地元漁業者の漁業は成り立たなくなる」と強調し「米軍の横暴を容認するのではなく、主権国家として、断固抗議し協定破りをやめさせるべきだ」と主張しました。(しんぶん赤旗 2018年2月3日)