日本共産党の仁比そうへい参院議員は9月20日、山口県岩国市周東、玖珂(くが)地区で西日本豪雨災害の被災現場を調査し、周東地区の農家と懇談して当時の様子や復旧状況、営農支援策などの要望を聞き取りました。松田一志県議候補、小川安士市議が同行しました。
懇談には県農民連の世良輝久書記長(68)ら7人が参加。世良氏は「山口は忘れられた被災地だ」と指摘。農林水産省の被災農業者向け経営体育成支援事業の調査票を市が一定の農家にのみ送っていた問題では、小川氏の議会質問や全国農民連を通じた同省への連絡を経て、市の広報で全被災農家が対象と周知される予定だと報告。小川氏は「議員と住民の連携が要求前進につながると感じた」と述べました。
他の参加者からは「罹災(りさい)証明書がまだ届かない」「被災した農機具への補償を市に相談したが、よく分からない様子だった」などの声や、地域を流れる2級河川の島田川の管理をめぐる課題などが出されました。
仁比氏は「災害の規模で被災者支援に線引きがあってはいけない」と強調。他県で被災者とともに自治体や国に訴え前進させた支援策を紹介し、「地域を守るために不可欠な農業の再建に、まずは市が本腰を入れるよう声を上げ、今ある制度はできる限り活用し、ないものはつくらせることが必要だ」と述べました。(しんぶん赤旗 2018年9月21日)