仁比聡平議員は4月1日、参院災害対策特別委員会で火山活動観測体制と、火山活動が活発化している鹿児島県の桜島について質問しました。(会議録全文→未定稿)

仁比氏は、文部科学省が国立大学の重点観測対象火山数を二〇〇九年以降、三十四から十六へ大幅に減少させようとしている点を指摘。「国立大学の法人化にともない研究予算や職員が削減され、火山観測機器や施設の維持ができていない」と批判しました。

山内俊夫文部科学副大臣は、「観測と研究にかかる予算の確保にしっかり努めたい」と、佐藤勉防災担当相は、「委員の指摘の通り。できるかぎり予算の獲得を支援していきたい」と答えました。

また仁比氏は、桜島火山活動が将来さらに活発になるという専門家の警告を紹介。「降灰除去事業に使うロードスイーパーが老朽化し、鹿児島市が支出する需要費・修理費が毎年一千万円以上の多額の負担になっている」と、国庫補助の採択基準となる観測地点の見直しなどを求めました。甲村謙友国土交通省河川局長は、「鹿児島県からの要望もあるので制度の運用について総合的に検討したい」と述べました。(2009年4月4日(土)「しんぶん赤旗」)