脳脊髄液減少症ネットワーク(細谷地正樹代表)の患者・家族ら約30人は4月12日、国会内で日本共産党の仁比そうへい参院議員と面会し、脳脊髄液減少症の治療への保険適用を超党派で実現したいと協力を要請しました。

 脳脊髄液減少症は、交通事故やスポーツ外傷など強い衝撃で脳脊髄液が漏れ、激しい頭痛やめまいなどに襲われる病気です。

 患者は全国に30万人ともいわれます。有効とされるブラッドパッチ治療が全額自己負担で1回20万~40万円かかることから、保険適用が緊急の課題です。

 細谷地代表は、「もうこれ以上待てません。治療費のために、1週間を千円の食費ですごしている人もいる」と患者の実情を訴えました。

 昨年9月、後ろの車に追突されたという男性は「さまざまな検査で異常なしとされたが、ようやくブラッドパッチの治療にたどり着いた。この間の治療費は100万円にも上る」と語り、一日も早い保険適用と早期診断の必要性を訴えました。

 各地から参加した患者たちが、診断がつかないまま放置される実態や、地域によっては治療を受けられる病院がない医療格差の実態などを語りました。

 仁比議員は、保険適用を強く主張してきたこの間の共産党のとりくみを紹介し、「みなさんの声を生かすように、さらに気を引き締め直してがんばっていきたい」とのべました。(しんぶん赤旗 2010年4月13日)