夏の参院選は、7月4日公示・7月21日投票が、ほぼ確実となった。
報道によると、安倍総理側近は「参院選までは景気回復だけを訴える。参院選に勝利し、ねじれ国会を克服すればあとは長期政権」のシナリオを披露したという。この「当面は安全運転で参院選勝利」というもくろみを許すなら、その後3年、国政選挙の審判を受けずに改憲と弱肉強食政治に暴走することは火をみるよりも明らかである。
しかし、オオカミがかぶれば羊の皮は破れるものである。
「従軍慰安婦」問題で日本政府に公式謝罪を求める決議案が米州議会に提出されることになった。侵略戦争の美化が国際社会で通用することはありえない。「アベノミクス」で深刻な不況から脱け出せるのか。「年金減らしはごめん」「結局金持ちとゼネコンのための大借金じゃないか」と早くも怒りの声が上がりはじめた。演説会で「見せかけの景気を春までは、というのはなぜでしょう」と問いかけると、すかさず「消費税増税じゃ!」と合いの手が飛ぶ。
3・11に無反省のまま「原発輸出で成長を」と東芝社長を経済財政諮問会議委員にすえ、原発の再稼働と新増設の大合唱。「地元でいうことと国会でやることが違う政治家はいらない」という根本矛盾にさらされるTPP(環太平洋連携協定)参加。米空軍オスプレイや自衛隊オスプレイなどありえない! 改憲国民投票の発議可能な3分の2以上を自民と維新だけで占める衆議院となっても、肝心なのは、主権者国民は「国防軍」や「核武装」など真っ平ごめんということである。草の根から「返り討ち」にする運動がはじまっている。
石にかじりついても必ず議席を奪還し「憲法が生きる時代」の砦(とりで)をうちたてる。
迎えた新春。初詣で「神頼みでも何でも」とおみくじを引いた。運勢は「吉」「花の咲き揃(そろ)えるが如(ごと)し」と。いいでしょう。願望「叶(かな)う」。争事「短気をつつしめば勝つ」。
あせらず、一日一日を大切にして、みんなで力を合わせてたたかいを広げたい。みなさん、どうぞお力をお貸しください。(しんぶん赤旗 2013年1月16日)
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