日本共産党の、にひそうへい参院比例予定候補は1月27日、鹿児島県出水、阿久根、伊佐の3市で開かれた、水俣病不知火患者会との懇談会などにオンラインで参加し、全面救済に向けて力を合わせようと訴えました。

 出水市での懇談には、田村貴昭衆院議員もオンラインで参加。伊佐市での懇談には、山囗ひろのぶ県書記長・参院鹿児島選挙区予定候補が出席しました。

 にひ氏は、「国による線引きの不合理さは明らか。裁判の引き延ばしは許されない。命あるうちに救済をと願う皆さんの声を届ける議員を一人でも多く国会に送ってほしい」「政治解決に向けて全力を尽くす」と語りました。

 参加者からは、「水俣病によって苦しい人生を送ってきた。健康な体、人生を返してほしい」などの思いが語られました。水俣病の認定申請にともない、県が実施する疫学調査や医学検査において、保健師からの聞き取りや、県が指定する医療機関(神経内科、眼科、耳鼻咽喉科)での検診時に、威圧感や不快感を覚えたと訴える申請者が多数いることが報告され、「県に改善を求めてほしい」との要望がありました。

 田村議員は「県議とも連携して現状を調査し、改善を求めたい」と語りました。

 国の不合理な線引きによって、被害者救済策の対象地域外となった、伊佐市での懇談会では、ノーモア・ミナマタ第2次訴訟をたたかっている同市の原告から、健康調査を実施し、一刻も早い被害実態に合った救済を求める声が上がりました。(しんぶん赤旗 2022年1月29日)