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 参院選公示日まで2週間余。いよいよ正念場です。

 

ここにきて、各地で「アベノミクスの正体見たり」「結局、金持ちのための政治じゃないか」「憲法改悪だけを許せない」と、政治への怒りにはじめて共産党の演説会に足を運んでくださる方々で会場があふれ、勇気百倍です。

 

 安部暴走政治の破綻はあらわです。高知新聞には「自民に「二股公約」疑惑」という大特集が載りました。原発問題で安部政権は「推進」、福島県連は「廃炉」。沖縄米軍基地で党本部は「辺野古」、沖縄県連は「県外移設」。TPPは「断固反対でうそをつかない自民党」と公約しながら一転「交渉参加」。「公約の二枚舌は政党政治の崩壊といえないか」「この苦し紛れの詐術は、沖縄や福島の民の怒りが強いたもの」と痛烈です。

 

 「第三極」の正体もあらわになりました。5月18日、宮古島を訪ねました。沖縄本島からさらに300キロの小さな島に少なくとも16ヶ所、沖縄は130ヶ所の日本軍「慰安所」が置かれたのです。沖縄戦のとき小5だったおじいから「軍の宿舎に10人ほど美しい姉様たちがくらすようになった。ある日、片言で「トウガラシが欲しい」と頼まれ、届けたら本当に喜んでくれた」とうかがいました。皆17、18歳だったそうです。朝鮮半島から遠く連行され、その屈辱と無念、望郷の思いに胸が締め付けられるようです。この国際法違反の戦争犯罪の真摯(しんし)な謝罪と賠償こそ、政治の責務であり、兵は外交の土台です。

 

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は、「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」という恥知らずな妄想の核心部分を撤回さえしません。ここにはこの党が、改革者どころかファシズムへの危険をまとう正体が現れています。もはや公党の党首も市長の資格も、そして弁護士の資格もありません。世論と運動で徹底して追い詰め、参院選できっぱり退場の審判を下すときです。絶対に負けるわけにはいきません。(しんぶん赤旗 2013年6月20日)