日本共産党の仁比そうへい参院議員・比例候補は7月5日、昨年7月の西日本豪雨から1年となるのを前に広島県入りし、6人が土砂崩れの犠牲になった広島市安芸区矢野東7丁目の被災現場を訪ねました。中石仁前市議や党矢野支部の人たちとともに、被災した住民から話を聞きました。

 山の斜面を切り開いて宅地造成された矢野東7丁目の「梅河(うめごう)ハイツ」。昨年の豪雨で、治山ダムを乗り越えた大量の土砂や流木に住宅が押し流され、大きな被害を受けました。砂防ダムの建設が予定されていますが、梅雨の時期など恐怖と隣り合わせの状況が続いているだけに、被災した家屋の再建はままならず、未整地の空き地が目立っていました。

 土砂で玄関と勝手口が埋まり、一晩中閉じ込められたという女性(69)は「今も(隣町の)海田町の娘の家に毎晩、泊まりに通っています。独り暮らしの私は誰も頼れる人がいないから」と語り、砂防ダム完成までは安心して眠れないと話しました。

 自宅の隣の家が土砂に埋まって解体され、空き地になった池田茂信さん(75)は、空き地の擁壁が破損したままになっているため、盛り土が擁壁ごと自宅側に崩れてこないだろうかと不安を抱えていました。仁比氏が「(空き地の所有者が)支援制度を活用し、土地を直そうという気持ちを持ってくれれば(話が前に進む)」と助言すると、池田さんは「(1年たって)どうなっているか確かめに来るだろうから、その時に話してみたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2019年7月6日)