選挙戦もいよいよ最終盤。日本共産党は仁比そうへい比例候補を先頭に、各県の選挙区候補が屋内外で党躍進を訴えています。聴衆の輪で拍手を送り、輪の外から耳を傾ける有権者の思い、日本共産党に寄せる期待は・・・。

消費税増税

 有権者の関心は、やはり、参院選の一大争点となった「消費税10%」に集中。「仕方がない」との声も聞かれますが、国民生活のひっ迫は待ったなし。あちこちで悲鳴と怒りの声が圧倒的です。

 松山市の街頭演説。知人に誘われた松葉時夫さん(80)=年金生活=は「少額の年金なのに、人の懐に手を突っ込んで取り上げる、日本の国は泥棒じゃ」と憤慨します。

 大分県佐伯市の党演説会。「2、3年先の増税よりも目先のことで精いっぱい]と話す70代の女性は、「腰も足も悪く、月4万円足らずの年金では医者にもかかれない。どうにかしてほしい。共産党、頼みます」と切実です。

 松江市での党の訴えに、女性(60)は「食うや食わずの生活なのに消費税のアップ…。大手企業ばかりが減税なんて、生活の格差を広げるばかりだ。ぜいたく品に増税し、食料品などを非課税にと言いたい」と手厳しい。

普天間基地

 米軍・普天間基地(沖縄県宜野湾市)の撤去も大争点です。基地の県内押し付け、全国に基地被害を拡大する日米合意を撤回させることは急務です。

 那覇市の馬見塚(まみづか)まさこさん(62)は「基地を他県に持って行くなんてひどすぎる。持っていくなら、米国に持ってかえればいい。政府は志位委員長のように(米国に)堂々と県民の声を伝えるべきです」。福岡市・天神で街頭演説を聞いた北川ヒロ子さん(74)=博多区=は、「本土がもっと、沖縄県民と一緒に、撤去せよと運動しないといけない」と語ります。

 福岡県大牟田市で畑仕事から街頭演説に駆け付けた女性(64)は、「菅首相の、沖縄県民よりも米国を大事にする姿勢に腹が立つ。ちゃんと米国に主張する共産党をもっと増やしたい」と話します。

雇用・福祉

 雇用、暮らし・福祉をめぐる問題では―。

 岡山市で市田忠義書記局長の訴えを聞いた、松坂純也さん(26)は三菱自動車で派遣切りにあい、路上生活も経験しました。「大企業がもうけをため込むのではなく、国民に還元してこそ経済は良くなる。頑張って共産党を宣伝します」

 熊本市の演説会で仁比比例候補の話を聞いた女性(30)は「父の介護をしています。認知症も出て手も目も離せません。もっと介護に力を入れてほしい。介護保険も全部受けることができず、どれを優先していいか悩みながら受けています。大企業にまけてやっている税金の取り方はひどい」。

 高知県佐川町の街頭演説。男性(65)は、「10年ほど前から息子が障害を持ち寝たきりになりました。生活が大変で妻は時々パートに出ています。週2回の訪問介護を受けていましたが、今は1回。障害のある人が十分な治療と看護を受けられるような施策をしてほしい」と強く願います。

(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年7月7日)