沖縄名護市の辺野古への米軍新基地建設に反対し、県内たらいまわしでなく、「世界で最も危険な普天間基地」の即時閉鎖・返還を求めて宜野湾市内で8日開かれた沖縄「県民大会」。気温27度と真夏の日差しが照るなか、県内外から2万1千人が参加して、大きな成功を収めました。県民大会で「138万県民が安心して暮らせる平和で、安全な沖縄にするため、声を大にして主張します。小さな島・沖縄にこれ以上の基地はいりません」との決議を採択した、その参加者の思いは―。

沖縄県民大会参加者

 那覇市から友人二人連れで参加した中学3年生は、「県民の基地反対の声をアピールしたいと思って来ました。鳩山首相は県外・国外と言っていたのに、『公約ではない』と言われたら困る。沖縄のことよりも日米の都合を優先させているように見える。普天間基地は海外へ。日本にいらない」。

 名護市から夫とともに2人の子を連れて参加した比嘉昌代さん(36)は、普天間問題でぶれる鳩山政権に対して「話が二転三転してはっきりしない」と首をかしげます。辺野古新基地については「県外にもどこにも基地は来てほしくないというのは、みんな同じ思いだと思う。基地はなくすことが最終的な目標」と話しました。

 沖縄市から一人で参加した、中学2年生の仲村颯悟さんは、「夏休みに家族で辺野古に行った」と話します。ジュゴンに興味を持ったと語り、新基地について「大浦湾のきれいな自然を壊してまでつくるようなものではない」ときっばり。

 南城市から参加した男性(68)は、「いままで沖縄は苦しんできた。基地は共産党がいうように全面撤去がいい」と話します。民主党に対しては「もとは自民党だ。米国に弱腰なのは変わらない」と冷ややか。「沖縄は戦後60年余りも基地に苦しんできた。本土の人も一緒になって(撤去の意題を)日米両政府に訴えてほしい」と語りました。

仁比参院議員演壇最前列に

普天間県民大会=2009.11.8

 県民大会では、日本共産党沖縄県委員長としてあいさつした赤嶺政賢衆院議員のほか、九州・沖縄をはじめ西日本を活動地域にする仁比聡平参院議員が市田忠義書記局長とともに、演壇の最前列に座りました。司会者から、市田氏の次に紹介された仁比参院議員の、立ちあがってこぶしを突き上げながらの「がんばるぞ」の言葉に、会場の参加者から割れるような拍手が起きました。(しんぶん赤旗 九州沖縄のページ 2009年11月10日)