日本共産党の仁比聡平参院議員は7月2日、広島市のJR広島駅北口で演説し、近年の相次ぐ豪雨災害にふれ、「共産党は常に被災現場に駆け付け、直面する困難の打開、要求の実現に向け、『声を上げれば変えられる』と、ご一緒に運動を広げてきた党です」と訴えました。来たる総選挙での大平喜信衆院中国ブロック比例候補の議席回復、衆院広島1区の中原つよし候補の勝利を呼びかけました。

 仁比氏は被災地での党の支部や地方・国会議員団の活動にふれ、「どんな困難があっても力をあわせ、人々を苦しめる政治を大本から変える。『苦難あるところ共産党あり』という決意と立党の原点がある」と強調。「敷地内に入り込んだ土砂の公費撤去や過ごしやすい木造の仮設住宅、被災中小業者再建の直接支援など、それまでなかった公的支援を実現してきた」と述べました。一方、自民党政治を「広島市内、県内でも防災対策の予算は極めて貧弱だ。災害危険箇所が膨大に放置されている」と批判し、被災者に寄り添う党の躍進を訴えました。

 大平氏は被爆者のたたかいに伴走し、核兵器禁止条約が成立した2017年の国連会議には党代表団として参加したと紹介。「核なき世界の実現の先頭に立って頑張る党の議席を勝ち取らせてほしい」と呼びかけました。

 マツダの生産現場で45年間働いた中原氏は15年前の「派遣切り」では党が非正規雇用労働者の雇用と生活を守ってたたかったとし、「人間らしく働けるルールをご一緒につくろう」と訴えました。(しんぶん赤旗 2023年7月3日)