日本共産党福岡県委員会は5月20日、来年の参院選勝利と統一地方選での党躍進をめざし、小池晃書記局長を迎えた演説会を直方市と北九州市で開きました。小池氏は、参院選で相互推薦・相互支援の本気の野党共闘を進めるとともに共産党も伸ばし、福岡県議選で現有2議席を守り抜いて、5議席確保をと強調。両市とも満席となった会場は拍手と歓声に包まれました。
北九州会場
仁比そうへい参院議員が「セクハラ発言にみられる人間の尊厳を踏みにじる安倍政権を倒し、憲法が生きる政治をつくる」と訴え、かわの祥子参院福岡選挙区予定候補が決意を力強く表明。県議予定候補もそれぞれ訴えました。
直方会場
直方では、熊ケ畑産廃差止め訴訟原告団副団長の広瀬公彦さん(嘉麻市議)、「白旗山の豊かな自然を未来につなぐ会」代表の金丸倍久(みつひさ)さん、安保関連法に反対するママの会@筑豊の土田美里さん、兵士・庶民の戦争資料館副館長の武富慈海さんが連帯表明。昨年の総選挙の福岡10、11区で共闘した社民党の佐々木允(まこと)福岡県議が「市民と野党の共闘を確かなものにし、政権交代の実現を」と来賓あいさつしました。
北九州でも、戦争法廃止に超党派で取り組む「北九州平和ネット」の石井衆介弁護士があいさつするなど、幅広い人たちから党への期待と激励が寄せられました。
小池氏は、安倍首相の進退に関わる「森友・加計」疑惑での公文書改ざんや虚偽答弁、「戦場の真実」を隠すための自衛隊日報隠ぺいなどについて、「これを許せば日本の民主主義が死んでしまう」と指摘。「ウソのない当たり前の政治を取り戻そう」と主張すると、会場から「そうだ」の掛け声がかかりました。
今週にも衆院通過が狙われている「働き方改革」一括法案で、労働時間調査の2割強が虚偽だったにもかかわらず、政府・与党が残りのデータは有効と主張していることを批判。「法案を撤回し、労働政策審議会に差し戻すべきだ。強行採決など許されない」と述べ、残業時間上限を月45時間、年360時間とするなどの党の対案を紹介しました。
小池氏は、残り会期が1カ月となった国会で、「疑惑は徹底解明し、悪法は徹底審議で廃案にし、安倍内閣を総辞職に追い込んでいく」と表明しました。
国の悪政をそのまま持ち込む県政に対し、前回、議席奪還した党県議団が後期高齢者医療費引き下げ、学童保育利用料減免などを実現してきたと強調。「議席増で県民の願い実現を」と訴えました。(しんぶん赤旗 2018年5月21日)