日本共産党国会議員団中国ブロック事務所は12月16日、山口県岩国市の米軍岩国基地・港湾施設へ大型米艦船などの入港が相次いでいる問題や、米空軍のF35Aステルス戦闘機の展開・訓練などについて、防衛省の認識・見解を国会内で聞き取りました。

 松田一志・党岩国市委員長らが国会を訪れ、にひそうへい前参院議員、大平よしのぶ元衆院議員がオンラインで参加しました。

 防衛省はこれまで同基地の港湾施設について「大型艦船停泊のために建設したものではない」と説明してきましたが、「大型艦船が相次いで入港しているのは事実」と認めながらも、「いずれの寄港も一時的。荷揚げ等も行われ、補給物資等の荷揚げなどのためという整備目的から著しく逸脱したものではない」などと開き直りました。

 F35Aについては、事前に米側から情報提供がなかったことを認めましたが、「訓練の詳細については、米軍の運用で承知していない」「事前の打ち合わせがなくても日米で共同訓練することがないとは言えない」などと強弁。米軍の勝手放題を容認・追随する姿勢に終始しました。

 にひ前議員や松田氏らは「基地の歴史・経過や住民感情から、防衛省の説明は到底納得できるものではない」「なし崩し的に出撃基地化・機能強化が進められている。許すことはできない」と語りました。(しんぶん赤旗 2021年12月18日)