大島と高松・庵治(あじ)両港を結ぶ官用船を、国が民間委託しようとしている問題で、日本共産党の仁比聡平前参院議員、樫昭二、白川容子両香川県議は9月15日、高松市庵治町沖にあるハンセン病療養施設・大島青松園を訪れ自治会長、全医労大島青松園支部と懇談しました。

 仁比氏は、「国は離島に施設を造り、強制的な隔離政策を進めてきた責任を取るべきだ。〝かけ橋″である官用船を国の責任で運航させよう」と話しました。

 山本隆久自治会長は、「民間委託に反対する基本方針」を国に通知したと語りました。

 「公務員削減の国の流れを大島青松園まで持ち込むことは許されない」と述べた白川議員に「職員が減るが、最後の1人まで国が本当に責任を持つのか」と不安を訴えました。

 仁比氏は「船員にも話を聞いたが、このまま定年退職が続き補充がなければ官用船の廃止も危ぐしているという」と話し、山本会長は「民間委託になれば夜間の緊急搬送など搬送がなくなるのでは」と心配していました。

 来園者は山本会長の案内で、納骨堂で献花し、今夏に海から引き揚げられた石の解剖台の説明を受けました。(しんぶん赤旗 2010年9月17日)