日本共産党の仁比聡平議員は4月18日の参院法務委員会で、2007年以降に入管施設内で発生した18件の死亡事案の実態が国会に明らかにされていないとして、実態解明もないまま入管法改定案の審議を推し進める政府の姿勢を批判しました。(質問動画はコチラ)
仁比氏は、死亡事案のうち、名古屋入管で死亡したスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんの事件について質問しました。入管庁調査チームの報告書にある血圧測定表に、監視カメラ映像で確認できた測定値の一部が記録されていなかったと指摘し「問題がない数字のみが記録されていないか」と追及。徹底調査することを求めました。
仁比氏は、明らかに衰弱したウィシュマさんを放置し続けた入管行政を批判し、在留資格を失った外国人を全て収容する全件収容主義のもと、まともな医療にもつなげない現行の入管制度が問われていると指摘。18件の死亡事案についてどのような医療上の対応がされたのかなど、調査して国会に公表すべきだと求めました。
出入国在留管理庁の西山卓爾次長は「個々の事案の内容等に応じて個別に判断すべきと考える」などと述べるだけ。仁比氏は、東京入管で死亡したスリランカ人男性に関し、重篤性の判断を誤り緊急搬送しなかったとの第三者委員会の指摘が報道されていることもあげ、実態の徹底解明を迫りました。(しんぶん赤旗 2023年4月19日)
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