平和めぐるし烈な対決
豪雨災害の論戦
初質問は、豪雨災害の被災者支援を迫る論戦。現場で痛感した「畳一枚支援できずに何が政治か」の思いをぶつけました。以来、相次ぐ震災、洪水に、長靴と防災服がもう一つのユニフォームになりました。国土交通委員会では、脱大型公共事業、タクシーや耐震偽装事件など規制緩和の弊害をただしました。
(初質問の赤旗記事)
私は02年1月、アフガン報復戦争のさなかにパキスタン国境の難民キャンプを訪ねたことがあります。
権力を縛る96条
米国の無法な戦争に加担し、憲法9条をふみにじる戦争国家づくりを許さない。沖縄や岩国、佐世保の米軍基地あるがゆえの苦しみ、広島・長崎の被爆者の叫びを胸に、予算委員会や憲法調査会で質問に立ち続けました。
07年、「戦後レジームからの脱却」「時代にもっともそぐわないのは9条」とうそぷいた第1次安倍内閣に国民的たたかいが湧き起や」りました。教育基本法 改悪とともに強行された「憲法改正国民投票法案」は、「憲法96条の改正条項の具体化」といいながら、9条改悪と地続きの改憲手続き法でした。
戦争の痛苦の教訓にたって、主権者国民が時の権力の手を縛るのが憲法だからこそ、改正手続きを厳格にしている96条の意味さえ理解しない改憲派に、絶対に負けるわけにはいきません。
「改憲のハードルを下げるために、国民投票が効力をもつ最低投票率さえ定めない」と改憲派の本音を突いた私の質問に、自民・公明の発議者は1問目から答弁 にたてず、審議がたびたび中断するありさまでした。「1割台の有権者しか賛成しなくても憲法が変えられる。おかしいと思わないか」とただすと、発議者も 「おかしいと思います」と答弁せざるを得ず、「仁比議員の質問が一番怖かった」と言わしめました。
「しんぶん赤旗」は、「11年には憲法改悪を成立させる」という自民党内で配られた「改憲スケジュール」をスクープ。ぽろぽろになっても法案を強行した異常な暴走はそのためだったのです。
直後の参院選で第1次安倍政権は惨敗し退場。いま第2次安倍政権と日本維新の会が「まずは憲法96条」と狙う姿には、まるで亡霊をみるようです。
今度の参院選は、憲法を守り生かす正念場のたたかいです。(しんぶん赤旗 2013年4月26日)