第169回国会 参議院予算委員会 第3号 2008年2月1日
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 道路整備と特定財源について、今後十年間に道路整備に充てるという五十九兆円の内訳を私は尋ねたいと思います。 まず、大臣、道路の中期計画素案に言う高規格幹線道路、これはどんなものなのかという、分かりやすく御説明をいただきたいと思うんですが。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 高規格幹線道路というものは、全国の主要都市間を連絡する一万四千キロメートルの高速ネットワークということでございます。 それで、これは二つの種類といいますかございまして、高速自動車国道というものが一万一千五百二十キロメートル、それから一般国道自動車専用道路というものは二千四百八十キロメートル、合わせまして一万四千キロということですけれども、これは六十二年の六月三十日の閣議決定がございました。もちろん、国幹会議を経て閣議決定があったものでございます。そして、そのうち、先ほど言いました高速自動車国道一万一千五百二十キロにつきましては、国土開発幹線自動車道建設法という法律を一部改正しまして、その別表の中に詳細に始終点とかですね、ものが定められているものでございます。 一般国道自動車専用道路は、二千四百八十キロは、やはりこの六十二年の六月三十日の閣議決定を受けまして、同日の、当時の天野建設大臣ですか、の決定告示ということで一般に周知されているものでございまして、その点につきましても道路の始終点等が明らかにされているものでございます。 いずれにしても、それを整備する予定路線として決定されているわけでございます。
○仁比聡平君 地域高規格道路、これは、大臣、どんなものでしょうか、地域高規格道路。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 地域高規格道路というものは、先ほど言いました高規格幹線道路のネットワーク、補完をいたしまして、これは先ほど言いましたように、高規格幹線道路、名神国道とか東名国道と、非常に大きいわけですけれども、そういうものを補完をして、都市化、都市圏の育成、あるいは地域相互の交流促進、それから空港、港湾等の広域交通拠点との連携などの機能を持つ路線でございまして、高規格幹線道路とともに基幹ネットワークを構成するものでございます。
○仁比聡平君 環状道路というのも出てくるんですが、これはどんなものですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 環状道路というのは、いわゆる都市、まあ委員の福岡にも国道二百二号環状道路というのがあると思います。そのように、例えば東京であれば首都圏における三環状道路というものがありますけれども、渋滞緩和効果あるいはそれに伴うCO2の排出量の削減効果とか、さらには都市構造の再編といった効果が期待されるものでございます。 ちなみに首都圏につきましては、代表的な環状道路というのは、圏央道とかあるいは外環あるいは首都高速中央環状線という、これが三環状と言われているものでございますが、そういうものを環状道路と呼んでいます。
○仁比聡平君 今御紹介いただいたその三つが五十九兆円全体の中に占める割合はどれだけですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 三つと言われましたけれども、環状道路というのは、その道路の、先ほど、仁比委員のお住まいかどうか、福岡にはこれ一般国道で環状道路になっています。 で、いろんな、この高規格幹線道路がその役割を果たす場合も地域高規格道路が役割を果たす場合もございまして、それらは仕分できますが、環状道路というのは、そういう形態を通じて、道路の、ですから、道路の分類からはちょっと外れると思います。したがいまして、この高規格幹線道路と地域高規格道路、この二つにつきましては、五十九兆円のうちに占める割合、これはおおむね三分の一でございます。
○仁比聡平君 再度確認ですが、政府・与党合意の五十九兆円の中に占める割合という意味ですね。
○国務大臣(冬柴鐵三君) ですから、六十五兆円の中の三分の一でございますが、ただ、それを圧縮したこの五十九兆円のうちのどれだけかということについては、今後これを目標にして整備を進めていく過程において決まっていくわけでございますから、その六十五兆円のときの数字のように、割合のように今お示しすることはできませんが、私の感覚としては、おおむね同じような割合になるんであろうというふうに思います。
○仁比聡平君 おおむねそのように思うというのは私は答弁としては全く理解ができないんですが、五十九兆円はなぜ、五十九兆円の内訳はなぜ割合を説明できないのか、その理由をお伺いしたいんです。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 今までも答弁をいたしておりますけれども、これは六十五兆円の一割に相当する分ですけれども、これをいろいろと圧縮するためにいろんな工夫をいたしております。それはその整備する目的によって変わってくるわけでございますが、例えばいつも出てくる渋滞緩和というものにつきまして考えてみれば、例えば、渋滞緩和じゃなしに踏切ですね、済みません、渋滞する踏切を除去するためにどういうふうにするかということを考えてみれば、いろんな方法がありますね。 例えば、連続立体交差で多くの、十も二十もの踏切を一挙に解消してしまうという、もう一番それは理想的だと思うんですが、ただ、これは走っている電車止めるわけにいきませんが、そういうことを前提にこの上に高架をしてそしてするわけですから、大変な工期とそして工事費が掛かります。現在もやっているところはたくさんありますけれども、大変な、掛かります。 したがいまして、例えば最も混雑する踏切の部分を下を通すアンダーパスという方法もあります。したがって、そういう方法を選ぶということもあります。それからまた、例えば駅前とか都心部の踏切等でありましたら、まちづくり交付金とかいうものがありますね、そういうものの中でこれを実現していくという方法もございます。また、工法、そしてそういうものを使うということで実質上その渋滞箇所を解消していくという方法もありますので、そういうものを総合考慮しながら、今挙げた四千三百か所のうちの六百か所の開かずの踏切というものはいろんな工夫しながら我々は十年の間に解消していこうと、こういうことでございます。
○仁比聡平君 私は、五十九兆円のうちの割合をどうして答えられないのかと聞いているんです。五十九兆円のうちの割合をどうして答えられないのか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) したがいまして、それぞれの事業は十年間にわたって決定していくわけです。ですから、高規格幹線道路、どこを造るのか、どれをいつ整備をするのかということも、前に言いましたように、これについては国幹会議、委員も十名入っています。そういう国幹会議の議を経て、そして、議を経るためにはいろいろなアセスメントとか市民の意見も聴かなきゃなりませんし、いろんな手続、都市計画決定も要ります。また、事業主体をだれにするのかということも決めなきゃいけません。そういうものを経て国幹会議の議でこれはやるべきだということになりますと、国土交通大臣の実施命令というものが出て整備に入ると、こういうことになるわけでございます。 したがいまして、今どの道路をいつやるかということは決まっていないわけであります。そこにされているのは、今千九百九十九キロメートルについて、平成十五年の末に、民営化するために、それを、その当時にはもう施行命令が出ていた部分ばかりでございますけれども、これを、そのときまではすべてを日本道路公団が施行すると、四車線で全部やるということが決まっていたわけですけれども、それでいいのかという見直しを行うことにしたわけですね。それで、それについて、すべてについて、中期計画の後ろに付いておりますBバイCのような、全部それについてそれをやっていいかどうかということについての検討をされたわけです。そのうち、千九百九十九ですから、そのうち千百七十七キロについては公団を引き継ぐ株式会社で施行する、そして残りの八百二十二については国が直轄事業として施行すると、そういうことがそこで決められたわけでございます。 そういう流れがありますので、今ここに残った、そこで評価されなかった二千九百キロについてまたBバイCを細かく取ったわけでございますが、道路をする価値があるということはBバイC一・二以上が出てきたわけですから、そうではあるけれども、いつ、どこ、どれから着手をしていくかということは、先ほど言うようにるる申し上げるような手続を踏んで将来的に決められていくものでございますので、それが、私は、おおむね五十九兆円の三分の一ぐらいになるだろうということは先ほど申し上げたとおりでございますけれども、幾らだということは今明確にできないのはそのるる述べた事情からお分かりいただけると思います。
○仁比聡平君 問いにお答えにならないし、私は今の大臣の御説明では分からないんですが、つまり、あれですか、六十五兆円も五十九兆円も積み上げではなくて事業量で示されている、午前中、構想であり目安だというような趣旨の答弁もありましたけれども、そういうことですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) すべて積み上げてありますけれども、読んでいただいたら分かりますように、それは、例えば道路は全部で百二十万キロメートルあります。子供たちが通学に使っているのはうち十九万キロメートルです。しかしながら、四十人以上の児童が使っている、毎日使っている、そういう道路はそのうち十一万キロです。なお、危ないところはどこか、そのうち。それは、歩車道の区別がないとか、そういうような自動車が学童が並んで歩いている横を通り抜けるというようなところは、拾えば四万四千キロあるわけです。 ですから、それじゃそれは解消するためにどれだけ掛かるのかということにつきましては、そこに書いてあるように、学童のそれを解消するためには、過去三年間、四年間の実績の、そういうところを直していますから、その実績の金額、そういうものを施行したもので割って単価を出して、そしてそれを掛けたものがこの六十五兆円の基礎になっていると、こういうことでございます。
○仁比聡平君 すべて積み上げているというふうに大臣今答弁されましたけれども、そうではないということが随分明らかになってきているんですよね。 ちょっとその前に、お配りしている資料、これは国土交通省が素案の段階で記者発表資料として中期計画の事業量の内訳を示したものなんですけれど、ここに基幹ネットの事業量として二十二・七兆円というのがあるのはお分かりのとおりです。これ、全体で計算するとこれだけで三四・八%ぐらいになるんですよ。先ほど大臣、三分の一とおっしゃったけれど、そうすると、これ以外のところで地域高規格道路も環状道路も造れないという話になるけど、そうですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 我々は、ここで書いたことが目標にこの十年間整備を進めていこうという、言わば上限を定めたものでございます。
○仁比聡平君 大臣、質問が分かっておられない。三分の一だったら、もうこの基幹ネットだけで超えているじゃないですか。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 今委員お示しの資料というのは事業量算出のための基礎資料でございます。ここに書いております事業、十七項目別に箇所とそれから単価を掛けて事業量を算出しております。ただ、例えば基幹ネットワークの中の地域高規格、高規格と、それから渋滞解消、そういうもの、いろんなものが施策間でダブりがございます。それが一枚目の方にお配りになっておられます施策項目間のダブりを差っ引いたものでございまして、そのトータルというのが、六十五兆ではなくて、ずっと足すと数字が大きくなると、そういう関係にありまして、六十五兆というのは数字を差っ引いております。
○仁比聡平君 なら、局長に聞きますが、先ほど冒頭指摘した三つの道路、これはこの表でいうと何割になるんですか。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 この表でいいますと、地域高規格、高規格は、この表の一番上の基幹ネット、そこに入っておる数字でございます。したがいまして、一番右端の二十二・七億円ということでございまして、にわかに数字が、ちょっと六十五兆円で割り算できませんが、そういう数字でございます。
○仁比聡平君 そうすると、生活幹線ネットや渋滞対策の中にはそれらの環状道路も含めて入っていないんですか。
○政府参考人(宮田年耕君) 先ほど冒頭申し上げましたように、ダブりは差っ引いておりまして、一枚目の方を御覧いただくとお分かりいただけると思いますが、基幹ネット、国際競争力の確保の中に入っております。これが今申し上げましたトータルで約二十四兆円でございます。ここの部分と、地域の自立と活性化の慢性的な渋滞の解消と、この項目に入っております施策というのがダブルで、同じ道路で渋滞解消もできますし、基幹ネットワーク、そういう役割も果たしますんで、計上上はダブルで計上されています。その差っ引きをどうやったかというのが、重複をどういうふうにカウントしたかというのがこの表でございます。
○仁比聡平君 通告しているのに答えないじゃないですか。三つの大きな道路、これが六十五兆でも五十九兆でもいいですよ、そこの中に占める割合、これは通告しているでしょう。答弁してください。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 大臣申し上げましたように、約三割でございます。
○仁比聡平君 それは私は納得できないですね。その積算の、算出の根拠を示していただくべきじゃないですか。 この基幹ネットとそれから渋滞対策、これ合わせただけで七割近くなるんですよね。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 〔委員長退席、理事伊達忠一君着席〕 委員御指摘の、冒頭おっしゃいました高規格幹線道路、地域高規格道路、これがトータルいたしますと二十四兆でございますんで、その数字の割合というのは約三割と、そう申し上げました。
○仁比聡平君 今の御答弁、きちんと根拠を示していただかないと私は到底納得がいきません。 この表の、続けて聞きますけれど、基幹ネットの単価、これ平成十九年度二・三三兆円、毎年というのがありますが、これはどういう意味ですか。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 御指摘の単価は、平成十九年度におきます高規格道路、それから地域規格道路の予算、それでございまして、二・三三兆円を計画期間である十年間ということの事業量にしております。
○仁比聡平君 つまり、今年度やる分を十年間やりますよと言っているだけにすぎないわけです。 生活幹線道路ネットの二千三百区間はどういう意味ですか、大臣。大臣。
○国務大臣(冬柴鐵三君) これは、その冊子の中では五千区間と書かれています。 そのうち、あなたの出されている資料の一番下にも注書きで、脚注で地方単独事業分を除いていると書いてありますが、この生活幹線道路ネットワークの形成のところで、五千のうち二千七百は地方が負担して造ったものでございます。したがいまして国が造るものにつきましては二千三百区間ということで、そして、先ほどの四年間、三年、四年の実施の実績を割り算をいたしまして、一つで、一か所で三十三億円掛かったということですから、二千三百を掛けまして七兆円を必要とする、そういう計算でございます。 〔理事伊達忠一君退席、委員長着席〕
○仁比聡平君 積み上げたようにおっしゃるけれども、それは違うでしょう、局長。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 まさに委員お示しの表のように、箇所を示し、それに単価を掛けた積み上げでございます。 ただ、午前中の答弁で申し上げましたように、個々具体の個別箇所というのは毎年度の予算、そういうもので計上されていきますんで、いろんな形態があろうかと思います。そういうことで、箇所のトータル示しまして平均的な単価をお示ししている。積み上げでございます。
○仁比聡平君 単価じゃなくて箇所数を聞いているんですよ。 五千区間ってどうやって選んだんですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) これは、百二十万キロはあるわけでございますが、その中で、急勾配、急カーブ、幅員の狭い部分が存在いたしまして、自動車がスムーズな走行や擦れ違いに影響を及ぼす、移動支障区間と呼んでおりますが、これを全国で五千区間と見込んでいます。 このうち、過去四年間の補助事業と地方が単独で実施する事業とのシェアの実績から補助事業で実施した部分が二千三百区間として算出しているわけでございまして、単価は先ほど述べたとおりでございます。
○仁比聡平君 ならば、その約五千区間をすべて明らかにしてください。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 五千区間につきましては、要対策箇所ということで中期計画の素案でまとめてございます。
○仁比聡平君 具体的に特定しているのかと聞いているんですよ。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。 何回も申し上げておりますが、要対策箇所のところから、いろいろ事業実施のときには、地元の状況それから都市計画、いろんな手続がありまして、要対策箇所の中からこの十年間にどれが事業実施になるかというのは、毎年度毎年度準備を進めながら決まってくるものでございます。そういうことで、要対策箇所はこれだけありますというのは大臣答弁申し上げました。そこの中から毎年度いろんな状況で事業が動いていく、そういうものを取り上げていって、優先度の高いものからやっていくという、そういう計画になってございます。
○仁比聡平君 だから、結局、特定していないということでしょう。 政府はしきりに道路整備の課題、必要性があると言うんだけれども、だけれども、課題があると言うんだったら、具体的な要整備箇所を積み上げて、国会にも国民にも明らかにして国民的合意をつくろうというのが当然なんじゃないんですか。 この中期計画というのは、事業量だけを示して、これだけの量が必要だという、そんなお考えですか。特定の事業なら必要性や採算性の議論のしようもありますけれども、量が必要だと。その総額をどこでどう使うのかは道路局のさじ加減に任せろとでも言うんですか。そんなことでは私は話にならないと思いますが、どうですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) それは中期計画の中に詳細に記載したつもりですけれども、整備しなきゃならないところ、たくさんありますね。しかし、その中で最もそう整備することによって効果が発揮できる部分、そういうものを順番にやっていくということがそこに書いてあります。 したがって、それはその時々によってその順番が変わる場合もあるでしょう。したがいまして、どれをやるということは別として、今述べたように、四千三百か所に上るそのような踏切、そういうものについては、そのうちの、全部できません、ですから、六百か所については、開かずの踏切六百か所はそのようにする。それから、残り八百か所については人や車や自転車というものがもう相当混雑する、そういうような状態にある、そういうような踏切について早急に手当てをしようということでございますから、それをどこからやっていくかということは決してさじ加減ではなしに、客観的な資料、そういうものを踏まえてその年その年で整備する箇所を決めていくということになります。
○仁比聡平君 道路だけ特別扱いを続けるのかということが問われているわけですよね。 大臣、記者会見で一万四千キロについて始終点も全部明らかにされた道路として造る約束をしていると強調したと報じられていますけれども、どういう趣旨ですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 私は大臣拝命してから、安倍内閣、福田内閣通じて一年四か月、たったそれだけですけれども、本当に毎日のように、毎日のように地方からも道路整備についての要請を受けます。それは、知事さん、議長さん、議員さんだけではありません。経済界、それから御婦人、ついおとついも御婦人の方がたくさんお見えになりました。子供さんまで来られます。作文まで書いて、私の方のこの道路を造ってもらいたい。それは、六十二年にこういうものを予定路線としてでもやはり決めているわけですね。 いつも言うけれども、日本海沿岸東北自動車道というものを造るということが書かれているわけですね。ところが、いまだに、造られているのは、今日持ってきていませんけれども、本当にぶつぶつに切れているわけです。したがって、早くこれが道路として通ずるようにしてもらいたい、こういう要望が非常に強いわけでございます。 したがいまして、私は、予定路線ですけれども、政治に携わる者としてこの国民の声というものは本当に尊重しなければならないし、我々としても、苦しい中だけれども、ハンドルを握っている方に一部をお持ちいただきながらこれを一日も早く整備しなきゃならないと、そういう思いを述べたものでございます。
○仁比聡平君 その一万四千キロはバブル時の八七年、もう今から二十年前の四全総の計画で、必要性、採算性が大問題になってきたものなわけですね。一万四千キロを復活させると、迫る更新時期を前に一気に造ってしまおうと、そういう中期計画なんじゃないんですかね。真に必要な道路とおっしゃるけれども、それを具体化したものだという説明はごまかしじゃありませんか。事業量だけを確保する、大型道路が多くを占める、必要性や採算性が疑問視されてきたこれまでの計画をそのままにして総額先にありきで道路だけは造り続けると、そういう仕組みに私はやっぱりほかならないと思うんですよ。 暫定税率、特定財源十年延長するというようなこういうやり方はやめて、算出根拠をすべてを国会に明らかにして、そして一般財源化を強く求めて、私の質問を終わります。