「水俣病被害者の早期救済をめざす総決起集会」が5月28日、熊本県嘉島町で開かれました。「水俣病不知火(しらぬい)患者会」、「ノーモア・ミナマタ第2次国賠訴訟」原告団・弁護団の主催。450人が参加し「すべての水俣病被害者救済の扉を開こう」と決意を固め合いました。
第2次訴訟は熊本、東京、大阪、新潟の4地裁でたたかわれ、熊本が9月8日に結審。大阪(近畿訴訟)は同27日に判決を迎えます。
不知火患者会の岩﨑明男会長が「集会を、残されたすべての被害者救済を図る意思統一の場とし勝利をめざすたたかいの跳躍台にしよう」と主催者あいさつ。被害の訴えで近畿訴訟原告の安田幸美さん(73)=熊本県天草市出身=は「全員救済を願って頑張りたい」と決意を語りました。
熊本訴訟の森正直原告団長が「必ず勝利をつかみ取る決意です。力を貸してください。いっしょに勝利しましょう」と集会を締めくくりました。
日本共産党の仁比聡平参院議員、れいわ新選組の大島九州男参院議員、立憲民主党熊本県総支部連合会の鎌田聡代表(県議)、熊本県平和運動センターの河瀬和典共同代表が連帯あいさつ。仁比氏は「この訴訟を通じて、水俣病問題を全面的に解決しなければならないことは政治の責務だということを、衆参両院の中にも広げたい」と述べました。
集会では日本共産党の松岡勝・熊本県委員長、平良行雄・鹿児島県議、いのちとくらし・平和を守る熊本ネットワークの楳本(うめもと)光男共同代表らが紹介されました。(しんぶん赤旗 2023年5月30日)