「よみがえれ!有明海」訴訟を支援する全国の会は6月12日、長崎県諌早湾潮受け堤防の早期開門めざす福岡、熊本、佐賀、長崎の4県漁民の集いを佐賀市民会館で開き、漁民ら約50人が参加しました。

 昨年12月、福岡高裁の判決確定で国は3年後までに開門する義務を負っています。

 馬奈木昭雄弁護団長は、開門調査に向けた農水省の環境影響評価のアセス素案について、「やる気がない。開門実施の引き延ばしだ」と批判。ただし、素案の短期的な「制限開門」については「私たちが提案した漁業と農業が両立できる段階的な開門に近い」と一定評価し、「即、開門調査をしなければ、国への批判が強まることは誰の目にも明らか」と、待ったなしの実施を求めました。

 佐賀県太良町のタイラギ漁師で小長井・大浦訴訟の平方宣清副原告団長は「タイラギがとれてこそ有明海の再生と実感できる。漁業者として有明海で一生を送るためともにたたかいたい」と決意を語りました。

 参加者は、27日の長崎地裁での小長井・大浦訴訟判決の勝利行動などを確認しました。

 日本共産党の仁比聡平前参院議員・弁護士が激励あいさつしました。(しんぶん赤旗 2011年6月14日)